円転換
円転換とは外貨同士の通貨ペアの損益は円換算した上で証拠金に振り替えなければならないということです。
外貨同士をペアで持つというのはスイスフラン建てでポンドを買いポジションで持っているとする場合、ポンドをスイスフランに戻し、スイスフランを円に換算し、取引が成立した時点との円建ての差額を計算しプラスなら証拠金に加算しマイナスなら証拠金から差し引くという操作を行うのが円転換です。
日本の投資会社に円で証拠金を立てているのなら、望むと望まざるとに係わらず、仲介業者が勝手に円換算をやってくれることになります。
スイスフラン建てでポンドを買っている場合ならスイスフランに対しポンドが上昇すれば利益が出るし、逆なら損が出るのがまず基本ですが、証拠金を日本円で入れている以上、客観的に損益を円で把握し無ければならない事情があることになります。
この場合だとスイスフランのレートが上がれば円建ての利益が大きくなり下がれば小さくなり、一定以下にスイスフランのレートが下がれば、逆に損失が出ることになります。
買いポジションで取引をしている場合、外貨建てで外貨を買っているのだとしても、円転換して精算しなければならない以上は換算時に向けて円安傾向であればよく、円高傾向だと損失が出る危険があります。
売りポジションを持っている場合には逆です。
スイスフランに対してポンド安、そして、円高ならば利益が出るということになります。